【 柴犬との出会いは? 】
はじめて関わったきっかけは、30年前に家を買った時、用心の為に犬を探していたことです。
地元で展覧会に優勝した柴犬を見る機会があり、それ以来柴犬に惹かれるようになったんです。
柴犬の魅力は、「武士道の魅力」に通じるものがあります。
良い柴犬とは、ふだんは可愛らしくおとなしいけれど、いざとなったときに気迫をあらわにする犬です。
【 賞状やトロフィーを見せていただいてもいいですか? 】
「いいですよ。
というか、居間の一番見えるところに飾ってます、ほら後ろの…。」



全国展は非常にシビアな世界。
全国展で入賞するレベルの人は、相当投資して大規模にやっている。
自分は数少ない犬の中から全国展を狙っていくので、犬の研究も必死でするし、見る目を養う努力もする。
良い犬は、1年に1頭出るか出ないか。
良い犬になるかどうか、見極めが何より大事。
見極めには経験と、感性・センスも重要だと思う。
昔から物を観察することや、ちょっとした違いに気付くのが得意だった。
教わったわけではないが、昔絵が好きだった。
しばらく描いていなかったが、数年前、娘が放っておいた画材を使って絵を描いてみたら、案外うまく描けた。
それ以来、ときどき趣味で絵を描いている。
育てた犬を展覧会に出すのは、娘をミスユニバースに出すような心境。
緊張感はただならないものがある。
その緊張感を乗り越えて、全国展で入賞した時の高揚感が忘れられない。
そして、
それが情熱になっている。
犬の管理が悪いと、母犬は乳の出が悪くなり子犬はやせてしまう。
生まれたばかりの頃はコロコロしてかわいらしいが、肉付きが悪くなり栄養失調になる。
フンの垂れ流しなどは論外で、基本的なことを大事にしないと。

犬は成長が早い。
7ヶ月で大人になり、2、3年で孫の代まで生まれる事になる。
お互いの 時間を大切にし、自分の 理想に近づくよう、 考え、工夫することが重要。
そして、そのプロセスにやりがいを感じる。
人間と時間の流れの違う犬と過ごしていると、月日が経つのが早く感じる。


賞を目指すのも大事な事だが、賞だけを狙って目が血走っているような人にはなりたくない。
楽しく犬と過ごしたい。
展覧会は旅行に出かけるような気分で夫婦で楽しんでいる。
順位はともかく、毎回さすがに良い犬をだしてくると言われるような存在になりたい。
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